画家が飽きられずに何十年も絵を描き続けられる秘訣は何でしょうか?

ラッセンは海をテーマに絵を描きつづけています。

それを観るファンも飽きずにいてくれる理由は何でしょう。

少し考えてみましょう。

★一見すると変化のない海の世界に秘められたもの。

ラッセンのように描写する対象がほぼ1つの画家の場合は、飽きられる確率が高いようにも思えます。

通常は女性の裸婦なら人物や想定が変わったり、静物なら静物の種類が変わったりします。

海という題材は1つの情景でしかないのに、それでも飽きることなくファンがついているのには理由があります。

★尽きることのない神秘の世界がそこにある。

ラッセンが海を題材にしつづけるのは、幼い頃に目の当たりにした海の神秘から離れられないからです。

いくら描いても尽きることのない謎の世界が、ラッセンを新しいキャンパスに向かわせます。

その一心不乱な思いが、ラッセンの絵を鑑賞する人にも伝わるのでしょう。

実際にラッセンの画業40周年を記念した原画展でも、出展されている多くは海とイルカの作品であり、それに見入る人々の表情も、その迫力に吸い込まれているようでした。

★ラッセンの原画展を観に来た人は、ラッセンの絵が初めての人ではないはず。

それでも感動を与えられるのは信念が伝わるからです。

画家はどんな人にでも信念があり、それに立ち向かっている対象がキャンパスです。

そして、その魂の発露のようなものに突き動かされるのがファンです。

ラッセンが自分の題材を捨てない限り、ファンもラッセンの絵に会いに来ます。

そこにある変わらない信念に、ファンもまた自分を取り戻すのです。

Posted by 2017年7月1日 Category: ラッセンの絵の魅力とは